東京医科歯科大学 整形外科

東京医科歯科大学整形外科7

半月板損傷

半月板損傷とは

半月板は膝関節の内側・外側にある三日月型をした軟骨様の組織で、大腿骨から脛骨への荷重の集中を防ぎ、緩衝材としての役割をはたしています。半月板損傷に伴い、膝の曲げ伸ばし、階段昇降等で痛みやひっかかりを起こす場合があります。重症になると、半月板が挟まりこんで膝が屈伸できなくなる「ロッキング」を起こし、生活に支障がでます。

原因と病態

交通事故や運動等の外傷から生じる場合や、加齢等に伴い変性を起こし全体的に強度が低下する場合等があります。半月板損傷を治療せずにいると関節軟骨の損傷に至り、膝関節機能が悪化する恐れがあります。また半月板の内縁2/3は血流に乏しく、断裂を起こすと自然治癒しにくいことが知られています。

診断

問診による受傷機転・症状経過の確認や徒手検査などで半月板損傷を疑うことができます。単純X線(レントゲン)による検査では半月板そのものは描出できませんが、可動域制限やO脚等併せて同時に治療すべき病態について評価できます。より詳しい評価のためにはMRI検査を行い診断を確定します。

予防と治療

運動療法や服薬など保存的治療でなかなか改善しない場合には手術療法を考慮します。通常は関節鏡を使った鏡視下手術を行います。大別すると縫合術(切れた部分を強力な糸で縫い合わせて癒合を期待する方法)、切除術(損傷した部分が邪魔にならないよう切り取る方法)との2種類があります。切除術の方を行うと短期的には症状の改善が早いものの、将来的には2次的に軟骨損傷を誘発しスポーツ活動レベルや生活の質が低下しやすいため、当院では可能な限り半月板機能を温存する縫合術を行うようにしております。また、位置がずれて正常な機能を果たせなくなった半月板に対しては、半月板の辺縁を脛骨に整復・縫合するという、新たに開発した内方化術(セントラリゼーション)を行い、良好な治療成績を報告しています。

(最終更新:2017-07-21)
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