転移性骨腫瘍

病態

転移性骨腫瘍(骨転移)は、他の部位に原発したがんが骨に転移(主に血行性に腫瘍細胞が骨に到達しそこで病変を形成)したものです。骨転移は、有害な骨関連イベント (SRE)、生活の質 (QOL) の低下、特に動きによる痛みの増加に関連しています。骨転移は、前立腺癌 (60 ~ 95%)、乳癌 (65 ~ 75%)、肺癌 ( 64%) で発生率が高く、腎細胞癌や甲状腺癌でも比較的多く発生します。SRE には、病的骨折、脊髄圧迫、高カルシウム血症、骨への放射線照射や手術の必要性出現、などが含まれます。

症状

骨転移は無症状の方もいます。患者さんに問題となるのは骨転移による疼痛、病的骨折、脊髄麻痺などの有害な骨関連イベント(SRE:病的骨折、脊髄圧迫、高カルシウム血症、骨への放射線照射、および骨への手術)を生じる場合です。それらの症状はQOL/ADLに直結し、ひいてはがんに対する全身的治療自体にも影響を及ぼしうるため、無症状のうちから治療介入を検討することが重要です。

検査

・血液検査
・画像検査:レントゲン、CT、MRI、PETなどの画像検査を組み合わせて行います。
・生検:骨転移かそれ以外かの判断が難しい場合にのみ行います。

治療

原発のがんに対する治療に加えて,骨修飾薬であるゾ レドロン酸や抗 RANKL 抗体の投与が勧められます。放射線治療も疼痛緩和および骨折や麻痺のリスクを回避するために有効な場合があります。病的骨折を生じた場合や骨折・麻痺が切迫している場合,全身状態も勘案してですが手術を行うこともあります。

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