東京医科歯科大学 整形外科

東京医科歯科大学整形外科7

先天性内反足

疾患概要

先天性内反足は先天的な足の変形で、生れた時から足が内側を向いています。またアキレス腱が硬く、尖足変形(つま先立ちのような足の変形)も認めます。片側性のことも両側性のこともあります。時間がたつほど足の変形の矯正が難しくなりますので、生後なるべく早期(生後2-3週以内くらい)に治療が開始できることが理想的です。治療をしっかり行えば、歩けますし、運動もできる疾患です。
足だけではなく、ほかの関節にも硬さが認められる場合や、脚の動きが乏しい場合などは、背景に基礎疾患がある可能性があります。

症状

生まれつき足が内向きに変形し、矯正しようとしてもできません。痛みはありません。

検査・診断

足が内側を向き、矯正できないことでほぼ診断が可能です。
レントゲン検査で骨の形態を確認します。
容易に矯正できる場合は、胎内での姿勢による‘内反足位’と呼ばれる一時的な変形で、治療は必要ないか、内反足に準じた治療を少し行うだけで治ることが多いです。

治療

世界的なスタンダード治療であるPonseti法を行います。具体的には、足から股関節にかけて矯正ギプスを巻きます。週1回の頻度で外来へ通院していただき、まき直しを行い徐々に矯正していきます。内側を向く変形が十分矯正されたら全身麻酔下でアキレス腱を切る手術を行い、さらに矯正ギプスを巻きます。手術の約1か月後から装具(デニス・ブラウン装具)を装着します。装具はつかまり立ちを始めるまでは終日装着し、つかまり立ちを始めた頃からは夜間とお昼寝のときのみ装着し、4歳まで継続します。途中で装具を嫌がる時期があることもありますが、装着を続けられるかどうかが治療成績に大きく影響するため、根気よく続けていただくことが非常に重要です。
経過中、足の変形の再発傾向がある場合は、再度のギプス巻きや手術の適応となります。1歳ごろまでは再発はほぼ起きませんが、3-4歳まで経過観察すると3-4割の患者さんに再発を認めます(程度によって、経過観察だけの場合もあれば、手術になる場合もあります)。

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