研修医・学生の方へ

後期研修プログラム

整形外科 専門医コース

コースの全体像

後期研修開始より、原則として1年ごとに大学及び協力関連施設をローテーションすることによって(大学は原則半年)、幅広い整形外科の診療技術・知識を修得し、バランスのとれた整形外科専門医を育成し、その後に続くsubspecialty修得の礎を築くことを目標とする。日本整形外科学会認定の整形外科専門医を取得して本コースは修了となるが、修了者はほぼ全員、引き続きsubspecialtyを習得すべく、当科での専門研修へ進んでいる。従って本コースにおける整形外科専門医取得は最終目標ではなく、あくまでsubspecialty確立までの一過程ととらえるべきである。

コースの特徴

  1. 1. 豊富な手術経験数

東京医科歯科大学整形外科の最大の特徴は後期研修開始直後から豊富な手術症例の執刀にあたれることにある。このシステムは東京医科歯科大学整形外科発足後から続く伝統であり、若手整形外科医の教育の質の向上には、医局全体で取り組んでいる。

 

  1. 2. 平等かつ教育的な研修の構築

東京医科歯科大学整形外科には、教室会議という人事運営組織が存在し、医局員の人事を民主的に決定する伝統がある。後期研修修了には、単位取得や専門病院での研修などさまざまな条件があり、当科では教室会議で全後期研修プログラム参加者の研修状態を把握し、滞りなく専門医試験の受験が可能になるよう管理している。そのため、出身大学等が研修病院選択に影響することは全くなく、平等な後期研修を受けることができる。また女性医師の入局者も増加傾向であり、妊娠・出産などのイベントにも対応できるよう柔軟なサポートを心がけている。

 

専門医の取得条件等

学会等名 日本整形外科学会
資格名 整形外科専門医
資格要件 日本整形外科学会に4年以上、正会員として在籍
初期研修を含めて6年(認定研修施設で3年)以上の研修
論文1編・主発表1回以上
研修講演30単位受講
研修症例記録の提出
専門医試験合格

大学・関連施設はすべて、日本整形外科学会の認定研修施設であり、発表・論文執筆の機会も積極的に与え、指導している。教育研修講演については、大学の主催で1年あたり9単位分セミナーを開催している。

コース修了要件

整形外科専門医の資格取得をもって修了とする。(大学院コースのみ、学位取得も要件に含まれる)

コースの実績・指導状況

後期研修プログラムに新規参加した後期研修医は平成28年度17名、29年度11名、30年度15名、31年度11名、令和2年度13名、3年度15名、4年度18名である。新臨床研修制度設立前の当科入局者を含め、整形外科専門医合格率はほぼ100%である。またsubspecialtyの専門医資格(脊椎脊髄病学会指導医、手外科専門医、リウマチ医など)を取得している指導スタッフも多数在籍している。
上記の通り、大学と協力関連施設を含め25の医療機関において、100余名の専門医が後期研修医の指導・育成にあたっている。全施設で1年間に約23,000件もの手術を行っており、症例が豊富で研修には最適の環境が整っている。
大学院進学者は、数々の国際学会(AAOS, ORS, CSRSなど)で発表を行い、格式の高い海外雑誌(Nature, Nature Medicine, JBJS, Spine, JORなど)に論文が採用されており、各種学会賞も多数受賞している。

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