51st Annual Meeting of the Cervical Spine Research Society (CSRS) 参加報告
大学院生 上杉豪
2023年11月29日から12月1日にNevada州Las Vegasのコスモポリタンホテルにて開催されました51st Annual Meeting of the Cervical Spine Research Society (CSRS) に参加してまいりましたのでその報告をさせていただきます。
医科歯科からは吉井俊貴教授、松倉遊先生、橋本淳先生、橋本泉智先生、そして私が採択され、現地参加をいたしました。橋本泉智先生においては2nd Place Resident/Fellow Poster Awardを受賞されました。脊椎インストゥルメンテーション学会に引き続きの受賞、誠におめでとうございます。
学会初日の11月30日は口演の第1陣として松倉先生が“Investigation of Risk Factors of C5 Palsy After Anterior Cervical Spine Surgery”の演題でご発表されました。大学の頸椎前方手術の術後C5麻痺について2011年から2022年の症例についてリスクファクターをまとめた発表でした。5演題の発表の後、まとめて質疑応答があるシンポジウムのような形式で行われましたが、松倉先生のセッションではほぼすべての質問が松倉先生の発表に集中する事態になり、非常に白熱していましたが、松倉先生の質問に対して落ち着いた様子でひとつずつ丁寧に返答をしておられていた姿が印象的でした。
翌日12月1日は私と橋本淳先生が口演発表をさせていただきました。まず私が頸椎後縦靭帯骨化症患者と頚椎症性脊髄症患者の健康関連QOLの多施設比較研究を題材にして、 “The Comparison between Cervical Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament and Cervical Spondylotic Myelopathy Patients in Health-Related Quality of Life: a Multicenter Cross-Sectional Study” という演題で発表を行いました。私は今回が海外学会での初めての口演発表でありましたので、緊張し、朝食も少ししか食べられませんでしたが、無難に発表を終えることができました。私の一つ前の方が質問の集中砲火を浴びておりましたので、残念ながら質問はいただけませんでした。また機会があれば、聴衆の皆様に興味を持っていただけるよう精進したいと思います。最後は橋本淳先生が “The Incidence and Alert Timing of Spontaneous Electromyogram in Surgery for Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament” の演題で、術中神経モニタリングの頸椎後縦靭帯骨化症患者の手術における特徴と提言について発表をされました。議長からの質問がありましたが、流暢な英語で回答されておりました。
どの学会もたくさん刺激をいただくことが多いですが、今回のCSRS参加は格別で海外学会への参加のみならず論文執筆や留学など非常に多くの刺激をいただいた学会になりました。今後とも精進を重ねてまいりますので、先生方におかれましては変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。