第53回日本脊椎脊髄病学会 参加報告
社会人大学院生 竹内彩子
今回、第53回日本脊椎脊髄病学会の参加報告をさせていただきます。4月18日(木)~20日(土)、東海大学主催のもと、おなじみのパシフィコ横浜で開催されました。昨年まではウェブでの開催もありましたが、今年は現地でのみの開催となりました。2,500名を超える参加だったとのことで、会場によっては扉をはみ出るほどの満員の様子も見受けました。
開会式では本学会の会長、渡辺雅彦教授よりご挨拶があり、テーマ「天命―やさしい脊椎脊髄病学の実践―」にもれず、参加者にも「やさしく」おなかを空かさせない様に横浜の銘菓を用意されたとのことでした。
開会式のあとは江川先生のEnglish sessionを拝聴しました。質疑応答も盛り上がり、English Presentation Silver Awardを受賞されました。
自身の発表は僭越ながら女性脊椎医師を増やしたいと内容で、ミニオーラルにもかかわらずご質問も複数あり注目いただけたようでよかったです。発表の後押しとご指導を下さった富澤先生、ありがとうございました。
今回、同門からも多数の先生が発表されました。便利なプログラムアプリと睨めっこしながら同門の先生方の出番を探り、会議センターと展示場のミニオーラルブースを行ったり来たりしておりました。
勉強させていただきたいプログラムばかりで分身したいくらいでしたが、個人的に内視鏡手術のFESSやUBE/BESSが興味深く、セミナーを拝聴させていただきました。展示ブースに行くと、ナビゲーション併用のBESSシステムの展示があり、こちらは国内でまだ入っている病院はないとのことで最新の機械を目の当たりにすることができました。
会の最後は高橋先生のご発表「コンドリアーゼ治療とMEDの費用対効果研究 ―JSSR社会保険等システム検討委員会・プロジェクト委員会共同研究―」を拝聴致しました。初のCOIなしの報告ということで、こちらの発表で高橋先生は優秀演題賞を受賞されました。
個人的ではありますが、今回初めて、学会の託児室というものを利用させていただきました。コロナ禍で行われるようになったweb開催がなければ、産後は全ての学会参加が遠のいていた事と感じます。託児室があるかないかで学会参加のしやすさがかなり変わることを実感し、大変ありがたいご配慮と感謝しております。夕方は早めに帰宅しなければなりませんでしたが、3日間どっぷりと学会に参加でき、研究と臨床のモチベーションが高まりました。今後もより精進していきたいと思います。