第15回 CSRS-AP参加報告
済生会川口総合病院 藤井俊一
2025年3月19日から21日にかけて韓国ソウルで開催されました15th Annual Meeting of Cervical Spine Research Society-Asia Pacific(CSRS-AP)に参加しましたので報告いたします。
本学会は頚椎疾患の国際学会CSRSのアジア・太平洋セクションであり例年日本以外に中国、韓国、インド、タイ、シンガポール、などアジア各国から幅広く医師が参加され、今回が15回目の開催でした。当教室は大学から吉井教授、平井准教授、山田先生、江川先生、小沼先生、橋本淳先生、橋本泉智先生、済生会川口総合病院から坂井先生、榊先生、高橋先生、浅見先生、私の5名で合計12名の参加となりました。
今回、私は頚椎荷重位MRIにおける屈曲伸展での脊髄圧迫の変化というテーマでe-poster演題をださせていただきました。済生会川口が所有する立位荷重位撮影機能搭載オープンMRIを使用した内容で、当MRIが未だあまり普及していないことから同様の報告はほとんどなく、今後も発展性があるものと考えております。本学会に参加し新鮮に感じたことは一般口演のすべてがシンポジウム形式で発表後にディスカッションタイムが設けられていることでした。質疑応答が活発で質問が後を絶たないこと発表も多く、頚椎前方手術や人工椎間板に関するテーマも特にそうでありアジア諸国での関心の高さを改めて実感しました。また、諸先輩方のスマートな発表と質疑応答を拝見拝聴し、自分も頑張らねばと身が引き締まりました。今回のCSRS-AP、270を超える演題数の中で日本からの演題数が77であり、当教室からの演題数12が最大勢力とのことでした。
最後に、済生会川口で普段から手厚い御指導と発表の機会を与えていただいた先生方、多忙な中留守を守っていただいた先生方にこの場を借りて感謝申し上げます。