2025人工関節学会 参加報告

2025 人工関節学会 参加報告

みなと赤十字 鳴田 桃

2025221日にポートメッセ名古屋で開催された第55回日本人工関節学会に参加しましたのでご報告させていただきます。

会場は名古屋駅からあおなみ線で20分の好立地であり当院からは、宮武先生、高田先生、天野先生、井口先生、砂田先生、鳴田が参加いたしました。

本学会は、人工関節分野における最新の知見や技術、臨床研究の成果が一堂に会する重要な学術集会であり、整形外科医として日々の診療に直結する多くの学びを得ることができました。今回の学会では、「進化する人工関節医療-よりよい医療を目指して-」というテーマのもと、手術手技の改善、インプラントの耐久性向上、周術期管理の最適化、さらにはリビジョン手術に関する議論など、多岐にわたるセッションが開催されていました。中でも、ロボティックサージャリーやナビゲーションシステムを用いた手術支援技術に関する発表は、今後の人工関節手術の精度向上に大きく貢献するものと感じました。また、特別講演や教育講演では、国内外の著名な演者によるハイレベルな講演が行われ、人工関節置換術におけるエビデンスに基づいた治療方針の選択や合併症対策についての深い理解を得ることができました。特に、術後感染に対する予防戦略や早期発見のためのバイオマーカーの活用に関するセッションは、実臨床に直結する内容であり、非常に有益でした。私はオーラルプレゼンテーションする機会をいただき、人工股関節全置換術におけるセメントステムとセメントレスステムでの早期歩行機能獲得の比較検討という演題で研究発表を行いました。質問はあまり来ないと思っていたのですが、会場にいた複数の先生方から質問やフィードバックを頂き大変有益でした。私はほぼ人工関節の執刀をしたことがなく学会もほとんど参加したことがない状態での発表だったので、発表は緊張しましたし、データをまとめ準備をし実際に質問などを受けてみて人工関節についてより深く学んでみたいと意欲が高まりました。また、当院から参加された先生方の発表や同期の砂田先生が堂々と発表しているのをみて大きな刺激を受けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の学会参加を通じて得られた知見を、今後の診療・手術に還元し、より質の高い医療の提供を目指してまいります。最後になりますが、このような貴重な機会をいただきました関係各位に心より御礼申し上げます。また今回の学会参加に際し、お忙しい中、手厚いご指導をいただいた天野先生に深く感謝申し上げます。

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