第74回東日本整形災害外科学会
大学 武正泰輔
2025年9月25,26日に仙台国際センター展示棟で開催されました第74回東日本政経災害外科学会に参加しましたのでご報告いたします。
今回のテーマは「洗練温故–継続は力なり」でした。洗練温故は春秋戦国時代の魯国の史書「春秋」に出てくる言葉で古いものを学びそれを洗練させることで新たな価値を生み出すことだそうです。洗練させるために試行錯誤を繰り返し、継続させることといった意味が込められています。
〈講演〉
全日程で当教室からは計15演題(シンポジウム、ポスターを含む)の発表がありました。同門の先生が座長や演者の発表に加え、興味のあるプログラムに参加し、濃密な2日間となりました。初日はまず筆者の初の学会発表がありました。直前までスライドの修正に励み、バタバタした中で学会場に足を運びました。厳しい質問もあり、初めての学会発表はほろ苦いデビューとなりましたが、無事に終えることができてほっとしております。指導してくださった酒枝健太郎先生、平井先生を始め、脊椎班の先生方誠にありがとうございました。
本学からはシンポジウムAIにおいて佐藤信吾先生の「AIで骨転移を早期に発見し、病的骨折・脊髄麻痺の発症を予防する」と大関先生の「AIを用いた膝関節3次元MRI画像解析」と2演題の講演がありました。膝班、腫瘍班の垣根を越えてAIを用いて今後の診療にどう活かすことができるかについて熱い議論が交わされていました。 ポスターでは筆者と同期入局の松嶋嶺先生の「ピアノ演奏家に生じた非外傷性小指MP関節伸筋腱脱臼の一例」がありました。同期の活躍に自分のことのようにうれしく思います。ケースレポートセッションでは加藤颯都先生の「胸腰椎に発生したGiant Calcified discsの2例報告と病態考察」がありました。抄録では演題のタイトルが違っており、発表でも機材トラブルがあり、なかなか思うように発表ができない逆風の中で見事ケースレポートアウォードを受賞されました。加藤先生、指導医江川先生おめでとうございます。
〈スポーツ大会〉
スポーツ分野では東京科学大からは駅伝に2チームエントリーいたしました。Aチームは八代大智先生、廣田有紀先生、結城光悟先生、高橋広成先生、伊藤健輝先生が、Bチームは佐藤信吾先生、星野傑先生、伊藤遼太郎先生、平井高志先生、吉井教授が参加されました。Aチームは800m自己ベスト2分4秒の元アスリートスーパーエース廣田先生の激走もあり、目標であった6位に一歩届かず、7位でのフィニッシュでした。一方Bチームではアンカー吉井教授が日頃の練習のせいか大腿後面痛がありながらも12分56秒の好タイムで激走し、10位でのフィニッシュとなりました。
〈まとめ〉
今年も同門の先生方が多数講演やシンポジストで活躍されておりました。見所と学びの多い学会で大変有意義な2日間でした。今回の学びを生かして、明日の診療に励んでいきたいと思います。