第53回CSRS(Cervical Spine Research Society) 参加報告

第53回CSRS(Cervical Spine Research Society) 参加報告

大学 田原龍希

この度第53CSRS(Cervical Spine Research Society)に参加する機会をいただきましたので、ご報告申し上げます。

CSRSは毎年冬にアメリカ合衆国で行われる頚椎の国際学会ですが、今回は2025123日から6日にかけて首都ワシントンD.C.にて開催されました。東京科学大学からは吉井教授、小沼先生、橋本先生、田原の4名で参加いたしました。

12時間に及ぶ長時間フライトを経て到着したワシントンD.C.では、ちょうどクリスマスシーズンを迎え、街は美しいイルミネーションに彩られていました。見た目には華やかで温かみのある雰囲気でしたが、実際の気温は日本よりも10℃近く低く、最高気温が0℃で雪の降る日もあり、移動のたびに寒さに肩をすくめる日々でした。

 

本学会では米国を中心に世界各国から脊椎外科医が集まり、発表・議論が交わされていました。セッションごとに演者が連続して口演を行い、その後にまとめて質疑応答・議論の時間が設けられる形式で、時に座長や他の演者も交えながら活発な討論が行われていました。

小沼先生は頚椎前方手術後の髄節性麻痺における発症時期と予後の関係を調べた多施設研究を発表されました。

会の中で特に印象的であったのは、人工椎間板と前方固定術、あるいはそのハイブリッドとの比較がかなりの症例数を基にして一般的に議論されていたことです。日本ではまだ限定的で症例蓄積中であるような認識でおりましたので驚きました。一方でLaminoplastyなど後方手術に関しては、日本で聞き覚えのあるような比較的小規模な検討であっても発表されており、文化の違いを感じました。また小沼先生と同じく髄節性麻痺に関する発表や、橋本先生を中心に行われている嚥下障害に関する発表も散見され興味深く聴講しました。

 

会期中、他大学の先生方に日本人会へお招きいただき歓談の機会を得ました。総勢16名でしたが一次会にとどまらず二次会まで全員が参加する盛り上がりとなり、国内の学会ではとてもお声がけできないような高名な先生方と直接お話しできたことは非常に貴重な経験でした。

 

今回私は聴講のみでの参加となりましたが、いずれは自らもこのような国際学会での発表に挑戦できるよう、日々の診療と研究に真摯に取り組んでいきたいと感じた学会参加でした。

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