第14回CSRS-AP参加報告
東京医科歯科大学 橋本泉智
3月22日-24日にシンガポールにて開催されましたCSRS-APでの参加しましたことを報告いたします。
CSRS-APはCervical Spine Research Society Asia Pacificということで例年冬にアメリカで行われているCSRSのAsia学会です。日本からも多くの大学や病院から頚椎外科医が参加されております。今年は大学から吉井教授、平井准教授、松倉先生、橋本淳先生、上杉先生、私の6名、済生会川口総合病院から坂井先生、榊先生、小沼先生の3名、九段坂病院から牛尾先生、川畑先生の2名、計11名で参加させていただきました。おそらく当教室が日本では最多の演題数、参加人数と思われ、“頚椎といえば医科歯科”と世界的にもアピールできているのではないかと思いました。
学会会場はShangri-La SingaporeでGabriel Liu先生主催のもと3日間にわたり行われました。皆様御存知の通り、シンガポールは温暖で、学会中は天気も良く30℃近い気温でありましたが、その熱気に負けず、学会はとても盛り上がっておりました。当教室からは一般演題として口演5、ポスター5, 座長2、ケースプレゼンテーション1と、特に吉井教授、坂井先生は出番が多く、改めて当教室の凄さを実感致しました。実際に多くの質問が先生方のもとに集まっており、関心の高い研究を先生方が行われているからだと思いました。また、小沼先生が“ Occurrence and Course of Postoperative Nerve Palsy in Anterior Cervical Spine Surgery: A Multicenter Study of 1434 Cases”にて最優秀ポスター賞を2年連続で受賞されました。おめでとうございます!
2023年11月から2024年1月まで大学に見学に来られていたZhang先生とも再会し、食事もさせていただきました。まだ30代後半という若さながら、豊富な手術経験と研究実績をお持ちになり、刺激をいただける先生です。Spine team スクラブの贈呈式も行いました。
昨年は横浜での開催でしたので、コロナがあけて海外に大勢で乗り込む初めてのCSRS-APだったかと思います。他国からも多くの先生方が参加されており、学会会場もとても盛り上がっておりました。コロナの次は麻疹が流行るなど感染症に脅からされる日常は絶えないのかなと思いますが、その中でこのように医科歯科(今後は科学大?)の名を今後も世界に発信できればと思う学会参加でありました。