第33回 日本腰痛学会 参加報告

33回 日本腰痛学会 参加報告

大学 新田智久

この度2025109日~11日の2日間、富山国際会議場で開催されました第33回日本腰痛学会に参加して参りましたので御報告いたします。

「腰痛診療の現在・過去・未来」をテーマに腰痛診療について、脊椎外科だけでなく、リハビリテーション科、理学療法士、産婦人科、麻酔科の先生方による多彩なセッション・発表がありました。今回のテーマにちなんだ「レジェンド、現役教授、若手に聞く腰痛診療の現在・過去・未来」という特別セッションでは、レジェンドとして御登壇された大川先生の御講演を拝聴させていただきました。また当医局からは演題数13と例年を上回る数多くの発表があり、レジェンドから我々若手まで東京科学大学脊椎班の腰痛診療、研究に対する熱いメッセージ、思いのこもった発表をいただきました。

優秀ポスターアワードセッションに上杉先生の「椎体形成術が転移性脊椎腫瘍と骨粗鬆性椎体骨折に対してもたらすADLの改善は同等ではない-DPCデータベースを用いた検討」がノミネートされておりました。

私は昨年から本学会の臨床研究委員会にリサーチアシスタントとして参加させていただいておりまして、そこでいただいたテーマについて発表いたしました。演題名は「ストレスチェックを用いた医療従事者の職業性腰痛とストレス関連因子の検討」で、職場環境のストレスや職種(看護師・事務)が腰痛と強く関連していることを報告いたしました。今後はこうした高リスクの集団に対するアプローチや予防に関する研究を深めていければと考えております。委員会では他大学の先生含め多くのご助言・ご協力をいただきましたことを、この場を借りて御礼申し上げます。

2日間の学会参加を通して非常にたくさんの刺激をいただきました。今後も研究を発展させていきたいと思います。

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