第3回 日本膝関節学会 参加報告
大学 塩川 司
この度、12月5日、6日、7日に開催されました第3回日本膝関節学会/The Meniscus Asian Summit 2025に参加いたしましたので、ご報告いたします。本学会は、1975年に発足した日本膝関節研究会を前身とし、幾多の変遷を経て2023年に現在の形として発足した、歴史ある学会です。

第3回となる本学会は、黒田教授(神戸大学)の主催により、兵庫県姫路市のアクリエ姫路で開催されました。今回の学会テーマは「Mastery」であり、辞書的には「習熟・熟達」を意味しますが、「極める」「精通する」といったニュアンスも含まれています。本テーマには、膝関節診療および研究を深く追究し、「膝関節を極めよう」という思いが込められており、基礎から臨床に至るまで、より本質的な議論と知見の共有を目指した学術集会 となっていました。
今回は、ヨーロッパで定期的に開催されている“The Meniscus”のアジア版である“The Meniscus Asian Summit”が合同開催されました。本サミットでは、世界各国の半月板治療のエキスパートが一堂に会し、半月板治療の現状と今後の展望について、活発な議論が交わされました。


本学会では、変形性膝関節症、靱帯損傷、半月板損傷といった日常診療で遭遇する疾患を中心に、人工関節、骨切り術、半月板治療など、多彩なセッションが組まれていました。なかでも半月板に関する演題は多く、損傷メカニズムの解明、画像診断による病態評価、縫合術や移植術を含む外科的治療、さらには再生医療やバイオロジーを応用した新たな治療戦略まで、非常に幅広い内容が提示され
ていました。
本学会において私は、「Hybrid closed wedge high tibial osteotomyにおける内側サポートプレートは骨融解と矯正損失を予防する」というテーマで発表を行いました。Hybrid closed wedge high tibial osteotomyにおける内側支持の意義について検討した内容であり、質疑応答においても多くの貴重なご意見やご質問をいただき、自身の研究を客観的に見つめ直す良い機会となりました。今後の研究の方向性を考えるうえで、大きな学びを得ることができたと感じています。
また、The Meniscus Asian Summitを併催する国際的な学会であったことから、英語による発表やディスカッションの重要性を強く再認識しました。特に、本学の先生方が英語で流暢に発表を行い、また座長として議論を的確にリードされている姿が非常に印象的であり、深い尊敬と憧れの念を抱きました。自分自身も少しでも先生方に近づけるよう、今後さらに努力していく必要性を強く感じました。
さらに、学会期間中には、普段なかなかお会いすることのできない同門の先生方と交流する機会にも恵まれ、診療や研究に関する意見交換を行うことができました。同門の先生方が各分野で活躍されている姿に触れ、大きな刺激を受けるとともに、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
最後になりますが、学会で得た知見や経験を今後の診療および研究活動に還元し、より質の高い医療の提供につなげていきたいと考えております。
