ESSKA 2026 参加報告

22 European Society of Sports Traumatology, Knee Surgery and Arthroscopy参加報告

東京科学大学 關 良太

 

この度、2026 5 20 ~22 日に開催された第 22 ESSKA(European Society of Sports Traumatology, Knee Surgery and Arthroscopy)に参加いたしましたのでご報告いたします。本学会は、2 年に 1 度開催されるスポーツ整形外科領域におけるヨーロッパ最大の学会であり、今回はチェコ、プラハでの開催でした。

 

当教室からは東京科学大学病院、川口工業病院、同愛記念病院から口演も含めて複数発表されておりました。私は膝のセッションへの参加がメインでしたが、今回は特に変形性膝関節症進行の一因と考えられる半月板後根損傷について、ESSKA および APKASS(アジアの膝、関節鏡、スポーツ医学に関する学会)合同でのコンセンサスの提示がなされ、コンセンサス委員の古賀英之教授も登壇されました。私自身、診断から治療までの知識を整理する良い機会となりました。また、古賀先生は Highlight Lecture という各分野のトップランナーの先生による 6 講演のうちの1つを担われ、メインホールで大勢の聴衆の中、半月板治療の歴史から今後の展望について、当科の取り組みも含めてレクチャーされておりました。また、前十字靭帯再建術後の Graft failure の予防方法について、近年では関節外処置の必要性が議論されておりますが、その中でも LEAP(外側関節外処置)vs Slope change(骨切り)という構図でそれぞれの権威である Sonnery-Cottet 先生と Matthieu Ollivier 先生の討論は大変白熱しており、会場に入りきれないほどの聴衆(私も入れず会場外のモニターで拝聴しました)も盛り上がっておりました。

さらに、今学会で興味深かったのは前十字靭帯修復ついてのセッションで、膝関節外科医としてこれまでの経験で靱帯再建が当然と考えていた前十字靭帯損傷ですが、今回”ACL repair – is it time we considered this as a viable option?” というテーマで、適応を選んで internal brace 等を用いた修復術を行うことによる良好な臨床成績の報告もあり、今後議論が盛んになりそうな予感がしました。

 

海外学会ですが今回も当教室からは複数の先生が参加されており、大学内はもちろんのこと、関連病院の先生方のご活躍を拝見し意見交換できたことは大変刺激になりました。活力ある他施設の先生方とも交流ができることは、私自身のモチベーションにもなるので、今後もこういった海外学会へは積極的に参加していこうと強く感じました。今回得た刺激を糧に、今後も研鑽を重ね精進して参ります。

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