第52回日本整形外傷学会学術集会 参加報告
大学 川村悟司
この度、2026年6月26日から28日にかけて岡山市にて開催されました第52回日本整形外傷学会学術集会(2026年6月26日・27日)ならびに7th Korean-Japanese Pelvic & Acetabular Fracture Conference(2026年6月28日)に参加いたしましたので、ご報告申し上げます。
日本整形外傷学会は、整形外傷領域では日本最大の学術集会であり、今回のテーマは「整形外傷外科の智慧・技・心」でございました。整形外傷外科を専門とする者にとって必須の資質を涵養することを理念として掲げ、国内のみならず世界各国からご高名な先生方が招聘されました。開催期間中はあいにくの天候でございましたが、会場は終始活気にあふれ、多彩な講演と活発な討論により、大変盛況を呈しておりました。
本学同門からも複数の演題が採択されておりました。事前に予演会において多くのご助言を賜り、十分に準備を整えた上で学会本番に臨むことができました。いずれの先生方も終始堂々としたご様子で、極めて質の高いご発表を行っておられ、フロアからも高い評価を得ておりました。
王先生は座長に加え、ご自身の発表と出番も多く、大車輪の活躍でした。加来先生は2題の口演発表を担当され、そのうち1題は英語での発表でした。英語セッションでは惜しくも優秀賞を逃しましたが、来年のリベンジに向けて大いに意欲を燃やしておられました。佐々木先生は、大腿骨転子部骨折に対する髄内釘固定の制動性に関する発表をされました。さすがの安定した発表で、質疑にも滞ることなく的確に回答されており、見習うべき姿勢だと感じました。神藤先生は、電動キックボードによる足関節骨折に関するポスター発表をされました。整形外科2年目でありながら、緊張することなく堂々と発表されており、今後の成長が期待される内容でした。
学会期間中には、意見交換や情報共有を名目とした懇親会も連日設けられておりました。全国各地および海外から参加された整形外傷分野の第一線でご活躍中の先生方と、和やかな雰囲気の中で活発な意見交換をさせていただきました。かかる交流を通じて、自身の外傷診療に対する意欲が一層高まり、大変有意義な機会となりました。
最終日には、7th Korean-Japanese Pelvic & Acetabular Fracture Conference (第26回骨盤輪・寛骨臼骨折研究会) が歴史ある岡山大学の講堂で開催されました。韓国から多くの先生方をお迎えし、全セッションが英語による発表形式で行われました。筆者は“Investigation of the utility of a 3D C-arm in pelvic fracture surgeries” と題する演題で発表の機会を頂戴いたしました。骨盤輪・寛骨臼骨折領域の権威である先生方の前で、かつ初めての英語による発表(発表時間15分)ということもあり大きな緊張を覚えましたが、熱心にご指導いただき、無事に発表を終えることができました。本発表を通じて、改めて英語の重要性を痛感いたしました。
外傷診療に携わる諸先生方が、医局や国境の垣根を越え、強固な連帯感とつながりを有しておられることを改めて実感いたしました。「外傷」は整形外科領域において確立された重要な一分野であり、整形外科医として必ず経験するべき領域と考えます。今後も多くの「智慧」を修め、「技」を磨き、患者様の予後の向上に些少なりとも寄与したいという「心」を大切にしながら、引き続き研鑽を重ねる所存でございます。
末筆ではございますが、ご多用の中、終始ご指導・ご助言を賜りました諸先生方に対し、この場をお借りして深く御礼申し上げます。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
