東京医科歯科大学 整形外科

東京医科歯科大学整形外科7

化膿性脊椎炎

病態

化膿性脊椎炎は、細菌が血流によって脊椎(背骨)に運ばれることで感染する病気です。糖尿病、悪性腫瘍、透析患者など、免疫力の低下している人に起こりやすい病気です。

症状

細菌が感染した箇所の背中や腰の痛み、高熱などの症状が生じます。
また、慢性化膿性脊椎炎の場合には症状が軽いこともあります。
脊椎が化膿性脊椎炎によって破壊されたり、硬膜菅内に膿が溜まることによって脊髄や馬尾神経が圧迫される場合には、症状として四肢の麻痺や痺れというようなものが現れることがあります。

検査

血液検査

炎症が起きているかなどを調査します。

細菌学的検査

椎間板や椎体の周りの組織、血液を採って、細菌の培養検査などを行います。

画像検査

レントゲン、CT、MRIなどを行います。
画像検査は、脊椎が化膿しているかどうかや広がり、神経が圧迫されているかどうかなどを調査します。

※当院では、化膿性脊椎炎が疑われた場合は緊急性が高いと判断し、1日でも早く治療を開始すべく画像検査や生検を早急に進めていく方針をとっています。

治療

広範囲にわたって椎間板や脊椎の損傷が起こる可能性があるので、とにかく早期発見、早期治療が重要と言えます。抗生物質の投与と局所の安静による保存治療が原則です。当院では感染症科と相談しながら、臨床症状や炎症反応の推移を見つつ抗生物質の投与期間を決めていきます。
進行性の麻痺例、保存治療抵抗例、椎体破壊のために脊柱不安定性を生じる例などでは手術の適応となります。

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